スマート養蜂で内検業務の効率化を。
センサーを設置した巣箱でミツバチの行動データを収集し、AIで解析することで分蜂や体調管理などの予測を行う「スマート養蜂」の実証実験が行われている。
養蜂では、飼育で問題になる疾病やダニなどに対応するため、巣箱の中を確認する「内検業務」の必要があるが、これは人的負担が大きく、生産性向上を難しくしている。
また、新たな女王蜂が誕生すると、それまでの女王蜂は働き蜂を引き連れて巣立つ「分蜂」が起こる。分蜂はさらなる生産性の低下を招くため、巣枠を1枚1枚確認し、新たな女王蜂の卵や幼虫を取り除く対策が必須となる。
これら内検業務の人的負担を必要最低限にするため、巣箱内にセンサーを設置し、気温や湿度などの環境データとミツバチの行動データを取得。それらの情報を基にAIで健康状態の把握や分蜂予知を予測する「スマート養蜂」による養蜂業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を実現する。実証実験は埼玉県立羽生実業高等学校と株式会社ワイズ技研が共同で行い、養蜂のDX化だけでなく、次世代の養蜂を担う若者の人材育成も行う。
参考リンク:プレスリリース(ワイズ技研)