AIによる農地の自動判別に成功。1年毎に全国3,000万筆の区画情報を更新可能に。

これまで職員が目視で衛星画像を確認、更新を行っていたため、1年間で1/5の更新だった農地の区画情報(筆ポリゴン)を、AIを活用し比較・解析することで毎年の更新が可能になる手法が開発された。

筆ポリゴンとは、農林水産省が実施する耕地面積調査に用いる情報として、全国の土地を隙間なく200m四方(北海道は400m四方)に区分し、そのうち耕地が存在する約290万区画について衛星画像などをもとに圃場ごとの形状に沿って作成した農地の区画情報のこと。2019年4月からオープンデータとして提供を開始し、スマート農業への活用などの目的で民間企業や大学・研究機関などで利用されている。
これまで全国で約3,000万筆ある筆ポリゴンの更新は職員による手作業であったため、1年間で全国の1/5程度の更新にとどまっていたが、AIが人工衛星画像などを解析し、形状変化があった区画を抽出する手法の開発により、全国の筆ポリゴンを毎年更新することが可能となった。
2020年度からは、全国の筆ポリゴンを毎年最新の情報にアップデートする取組みを開始する。

参考リンク:産業技術総合研究所