イチゴ虫害対策。春に天敵2種+防虫ネットでアザミウマの密度が約6割減る。

山口県農林水産技術センターはカブリダニなどの天敵と防虫ネットを併用し、イチゴ栽培での化学農薬の使用回数を減らす防除体系を開発。ハダニやアザミウマが増え始める春先に、2種類の天敵を組み合わせて放飼すると、農薬散布と同等の効果がある。秋までは化学農薬で防除、春からは天敵による防除にすると効果的。
アザミウマにはスワルスキーカブリダニかアカメガシワクアザミウマを使用し、ハダニにはミヤコカブリダニを使う。
スワルスキーカブリダニとミヤコカブリダニは天敵保護資材のバンカーシートを使って、定着させる。スワルスキーカブリダニは3月下旬に10aあたり50,000匹を1回放飼、アカメガシワクアザミウマは2月下旬に10aあたり15,000~20,000匹を1回放飼、ミヤコカブリダニは2月下旬に10aあたり5,000匹を1回放飼し、防虫ネットを設置すればアザミウマの密度を約4割に減らせる。