菌床シイタケの害虫キノコバエの天敵となるハチを発見。
森林総研は、菌床シイタケの害虫であるナガマドキノコバエ(以下キノコバエ)類の天敵となる寄生バチを発見、この寄生バチがキノコバエの増殖を抑えることを証明した。
キノコバエは、シイタケの菌床栽培で大発生し、被害をもたらす深刻な害虫だが、森林総研では、天敵を利用してこの害虫を駆除する生物防除技術の研究に取り組んでいた。関東地域でキノコバエを殺す天敵を探索した結果、新種とみられる寄生バチを発見。実際にシイタケを栽培しているハウスでは、6割を超えるキノコバエの幼虫がハチに寄生された。森林総研の実験用栽培ハウスでキノコバエの幼虫と寄生バチを放してみると、寄生バチを放した場合にはキノコバエの幼虫数が激減した。今後は、この寄生バチを使った新しいキノコバエ防除法の開発が行われる。