食料自給率、カロリーベースは微増。
2021年度の食料自給率は、カロリーベースで38%となり、過去最低だった2020年度を1ポイント上回った。生産額ベースでは2020年度を4ポイント下回る63%で、過去最低を記録。
2021年は小麦、大豆の作付面積と単収がともに増加。小麦は面積が前年比+4%の22万ha、10aあたりの収量が+12%で過去最高の499kgを記録。大豆も面積が+3%の14万6,200ha、収量が+10%の169kg。ほぼ自給している米は、コロナ禍による外食需要の低迷や、2020年度に需要が落ち込んだ反動から上昇したと考えられる。
カロリーベースの食料国産率(飼料自給率を反映しない)は、前年比1ポイント増の47%、飼料自給率は増減なしの25%。
生産額ベースの食料自給率は、国際的な穀物価格や海上運賃の上昇、飼料輸入額や輸入食品の単価上昇、米や野菜の国産価格の低下などにより、前年度比4ポイント減の63%。
生産額ベース食料国産率(飼料自給率を反映しない)も同2ポイント減の69%。
食料自給率は、統計開始時の1965年にはカロリーベースで73%あったが、近年は40%を下回っている。政府は2030年度にカロリーベースで45%、生産額ベースで75%を目標としているが、大きく下回っている。
参考リンク:プレスリリース(農林水産省)