国民一人あたり、米を1日3杯食べると、食料自給率はカロリーベースで6ポイント上昇する。
国民一人が1日にご飯を3杯食べると、食料自給率はカロリーベースで6ポイント上昇する。
農水省の試算が明らかになった。
現代の食生活において、日本人の米の消費量は一人1年あたり51.5kg。これをご飯に換算すると一人1日約2.4杯に相当する。1965年度には、日本人一人当たり1日5杯のご飯を食べていたとされる。食生活の多様化や少子高齢化により、ご飯の消費量は半世紀余りで半減したことになる。
米の消費増加分が全て輸入品を代替し、一人1日あたりの供給熱量を一定とする、などの前提を置いた上で機械的に計算すると、ご飯を一人1日3杯食べることで、カロリーベースの食料自給率は6ポイント上昇する、と試算できる。また、更に1杯追加して一人1日4杯とすると、約15ポイントの増加となる。
政府の食料・農業・農村基本計画では、2030年度の食料自給率を45%とする目標を掲げているが、近年は39%前後での横ばいが続く。
農水省では、米飯学校給食の推進、定着や和食給食の普及、地域食文化の継承などに取り組むことで米食を推進し、食料自給率の向上を目指すとしている。
参考リンク:衆議院農林水産委員会