病害虫発生予報 イチゴ 灰色かび病が多い。

都道府県の協力の下、植物検疫法に基づき有害動植物の防除を目的にその発生予察情報及び防除対策に関する情報、病害虫発生予報第10号が農水省より発表。
イチゴは灰色かび病の発生は東海、四国、北九州の一部の地域で「多い」、中国、南九州で「やや多い」と予想。長崎県、大分県に注意報。
灰色かび病は気温20度前後の多湿な状態で発病が助長されるため、換気など施設内での湿度調節が重要。また、一部の薬剤に対する耐性菌の発生を確認。伝染源となる病部の早期除去とともに、都道府県が発表する発生予察情報などを参考に高効率の薬剤選定と的確な散布が必要。
ハダニ類の発生は、四国、北九州の一部地域で「多い」、北関東、東海、中国、南九州で「やや多い」と予想。佐賀県、長崎県に注意報。
ハダニ類の発生密度が高くなってからの防除は難しく、発生初期の防除が重要。きめ細かい圃場の観察と適期の防除が重要。また、薬剤抵抗性が発達しやすいため同一系統薬剤の連用を避けるなど薬剤の適切な選定が必要。農薬散布のほか天敵による生物的防除などの各種手段を組み合わせた防除の検討も要請。
他にアザミウマ類は東海に「多い」、四国、南九州に「やや多い」。アブラムシ類は北九州で「多い」、北関東、東海で「やや多い」。うどんこ病は関東、近畿で「やや多い」との予想。