イチゴ栽培で杉皮バークを連用すると、4年目に減収する。
製材工場などから出る杉の樹皮を粉砕し線維化した杉皮バークを使用したイチゴの高設栽培で、連用することで生育や収量に悪影響を及ぼすことが、宮崎県総合農業試験場の調査で判明した。
杉皮バークを利用した培地を4年間連用すると、廃液中のEC(大腸菌)は1平方センチあたりで倍近くと高くなり、またpHは2程度低くなった。また使用1年目に比べると2番花の開花が遅くなり、2月以降に1aあたり50kg以上の減収となった。
この調査結果は、高設栽培の適正な給液管理や栽培指導に活用され、栽培管理の改善、品質や収量の安定、向上への利用が期待される。
参考リンク:宮崎県総合農業試験場