2017年度「都道府県別食料自給率」、カロリーベースは1位北海道206%。生産額ベースの1位は宮崎281%。

農水省が発表した2017年度の「都道府県別食料自給率」によると、カロリーベースでは北海道が206%で1位を取り戻した。小麦やてんさい等畑作物の作柄が良好だったのが要因。2016年度1位だった秋田は、前年度比4ポイントマイナスで188%となり2位だった。
「都道府県別」の食料自給率は、「全国」の食料自給率が公表されてから1年遅れで公表されるが、2017年度の全国の食料自給率は、カロリーベースで38%(2018年度は37%)だった。
カロリーベースの食料自給率が、前年を上回ったのは12県で、北海道21ポイント、佐賀6ポイント、茨城、高知と長崎が2ポイントなど。このほか群馬、長野、岐阜、鳥取、島根、岡山、福岡が1ポイントプラス。
生産額ベースでの食料自給率1位は宮崎281%、2位は鹿児島268%。どちらの県も好調な畜産物生産が食料自給率に貢献。しかし全国的に見ると、複数県で園芸作物の価格が伸びなかったことで、軒並み生産額ベースの自給率は低下。増えたのは岩手、宮城、秋田、山形、茨城、福井、愛知、滋賀、和歌山、高知、長崎、鹿児島の12県のみ。