減肥と土作りに緑肥を利用。マニュアルを公開。

農耕地の土作りでは、古くから堆肥などの有機物や化学肥料を用いてきた。ただ、堆肥は原料となる家畜排泄物の発生する場所が田畑から離れている場合が多く、輸送にコストがかかる。また、化学肥料は土壌劣化や肥料自体のコストなどの問題が顕在化。これらに対し、栽培した作物を収穫せずにそのまま田畑にすき込み、次に栽培する作物の肥料とする、あるいは肥料とするための作物を栽培する「緑肥」が近年注目されている。
緑肥の導入で化学肥料をどれだけ減らせるか、堆肥と比較し土作りにどれだけ効果があるのか、また緑肥の導入で施肥のコスト削減にどの程度効果があるのかを農研機構が評価、成果をマニュアルにまとめ公開した。
土作り・減肥に対する緑肥の効果や、緑肥作物の種類と選び方、一般的な栽培方法やすき込み時期と方法、導入時期や期待できる効果などを記載。緑肥によく用いられるソルガム、エンバク、ライムギ、ヘアリーバッチ、クロタラリアに関してはそれぞれ個別に特徴や導入に関する注意点を紹介。Q&Aなども掲載し、新たに緑肥の導入に取り組む際の参考になる構成。マニュアルはHPからダウンロードが可能。

参考リンク:農研機構