セイヨウミツバチに寄生するダニ、遺伝子から韓国型の可能性。
元々はトウヨウミツバチに寄生する「ミツバチヘギイタダニ」。1904年にインドネシア・ジャワ島で発見された寄生ダニは、養蜂によるセイヨウミツバチの導入にともない寄主範囲を広げ、チジレバネウイルスなどを媒介することで、1950年以降ミツバチに甚大な被害をもたらしている。
ミトコンドリアDNAの解析から、ミツバチヘギイタダニの遺伝子型は日本・タイ型、韓国型のほか計6タイプが知られている。中でも韓国型はヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア、ロシア、南北アメリカで発見されており、深刻な被害をもたらすとされる。日本のミツバチヘギイタダニも多くは韓国型である可能性が高く、このことから、日本のセイヨウミツバチに寄生するヘギイタダニの多くは、他の国で分布を広げたダニが、セイヨウミツバチの輸入とともに国内に入り、分布を広げたと考えられる。
養蜂に被害をもたらすヘギイタダニの生体や駆除法などをまとめた養蜂技術指導手引書「養蜂における衛生管理 ダニ防除技術」を日本養蜂協会が公開。HPからダウンロード可能。
参考リンク:日本養蜂協会