東京市場、上半期売上高、単価安で前年を下回る品目多数で1割減。リンゴも苦戦、花きは2%増。
東京都のまとめによると、2019年上半期の東京都中央卸売市場の野菜の売上高は、1,744億円で前年を1割下回り、主要14品目では10品目が前年を下回った。
野菜の売上高は5年連続前年割れ。販売苦戦が目立ったのは重量野菜で、ダイコンは36%減の46億円、ハクサイは60%減の25億円。両者ともに平均単価が前年を大きく割り込んだことが影響した。ニンジンは27%減の49億円で、6月以外のすべての月で前年売上高を2割以上、下回った。
果菜類は4%減の532億円。キュウリ、ナス、トマトなどの主力品目で、平均単価が前年を大きく割り込む月が多かったことが影響した。ジャガイモ類は10%減の60億円、タマネギやサツマイモなどの土物類は5%増の163億円と売り上げを伸ばした。
果実の入荷量は前年比2%増ながら、2年連続で、前年売上高を下回った。ミカン、かんきつ類、リンゴ類は数量が軒並み前年を下回った。
リンゴ類は品薄高だった前年と比べ5%減の92億円。平均単価が12%安くなったことが原因。ミカンを除くかんきつ類は、2%増の40億円。いちご類も好調で、4%増の268億円。特に「とちおとめ」は数量、平均価格ともに前年を上回り8%増の131億円だった。花きの売上高では、切り花では菊類が、品薄高が影響して2%増の260億円。鉢物は不振で7%減の77億円。