果樹の省力樹形事例集が公開。
高齢化や人手不足が顕著となっている果樹生産現場で求められている、省力生産技術である省力樹形の導入法や効果、導入経費などを取りまとめた栽培事例集を農研機構が公開。
事例集は、AI(機械化樹形)コンソーシアムのプロジェクト研究で開発した省力樹形と、省力樹形を前提にした様々な作業に利用できる自動走行車両、自動薬剤散布システム、自動草刈りシステム、収穫ロボットなどもあわせて掲載。
対象となる品目は、温州ミカン、中晩柑、リンゴ、日本ナシ、西洋ナシ、ブドウ、柿、黄桃、桃、栗の10品目。樹形の概要、特徴、栽培方法、苗木の準備や目標数量などを解説。慣行樹形、省力樹形、省力樹形+機械化での年間労働時間の比較や、剪定、摘果など作業別の削減率も確認できる。
機械化に向く主な省力樹形として、(1)双幹形仕立て(温州ミカン、中晩柑)、(2)ジョイントV字トレリス樹形(リンゴ、日本ナシ、西洋ナシ、柿、黄桃、桃)、(3)トールスピンドルシステム(リンゴ)、(4)V字仕立て(高樹高)(桃)を紹介。それぞれの特徴から経営状況に応じて樹形を選ぶことができる。
参考リンク:農研機構