大豆生産、2030年度政府目標の6割。
2020年産大豆の収穫量は前年比1%増の21万8,900t。政府が設定した大豆の生産努力目標「2030年度に34万t」の6割の水準にとどまった。
2020年度の10aあたりの収量は154kg。前年より2kg上回ったが、目標(10aあたり200kg)の77%にとどまる。豊凶による変動が大きく、2012年度には過去10年で最高の180kgを記録したが、近年は150kg前後で推移。
作付面積は3年連続で減少し、14万1,700haと、目標(17万ha)の83%。2016年度、2017年度には15万ha程度あったが、米価回復にともなって転作大豆から主食用米への回帰が影響したとみられる。
2020年度第3次補正予算で用意された「水田リノベーション事業」で農水省は主食用米から大豆などへの転換を促す。また、技術導入などへの支援で安定生産を後押しする「水田麦・大豆生産性向上事業(麦豆プロ事業)」を2021年度予算に計上している。
参考リンク:農林水産省