スマート農業技術の開発・実証プロジェクト。

東北日本海側の多くの土地利用型営農組織が抱える課題、高齢化による労働力の減少、大区画圃場の有効活用と農地の集積など、スマート農業技術で解決すべく実証実験が行われている。

秋田県大仙市の農事組合法人「たねっこ」では、農研機構、秋田県農業試験場や農業機器メーカーと合同で水稲25ha、大豆25haを使い(1)可変施肥、(2)自動操舵、(3)直進アシスト田植機、(4)ラジコン草刈機、(5)ドローン育成診断、(6)灌水支援システム、(7)収量コンバイン、(8)圃場管理システムを導入。
初年度の実証では、(2)の自動操舵とスタブルカルチの組み合わせにより大豆の耕起・整地時間が7%減少。(4)のラジコン草刈機によりオペレーターの肉体的疲労軽減。(6)の灌水支援システムにより大豆の全刈収量が18%増加。などの成果がみられた。
また、ほかに自動操舵や直進アシスト、ロボットコンバインによりオペレーターの疲労度が軽減され、作業精度の向上などがみられた。
次年度は、
・水稲の可変施肥により収量の2〜5%増加
・自動操舵により水稲の耕起・代かき時間の10%削減
・実証経営を想定した営農モデルで5%の収益増加
を目指している。

参考リンク:農林水産省