技術マニュアル「混合堆肥複合肥料の製造とその利用」を公開。
堆肥をベースに化学肥料などで成分を整え、造粒・加熱乾燥した「混合堆肥複合肥料」は、これまで堆肥と化学肥料の配合は肥料取締法によって原則認められてなかったが、2019年12月に規制が見直され、化学肥料と堆肥の配合が認められ、あわせて原料管理制度の導入、品質や効果に関する表示基準が制定。これに合わせて農研機構は混合堆肥複合肥料の技術マニュアルを制作、2020年4月13日に公開。
堆肥と化学肥料を別々に施用する従来の方法では、堆肥の使用量自体が多いため有機物の供給は多くなるが、堆肥由来の成分が過剰になる場合が多く、土壌養分のバランスが崩れやすかった。対してあらかじめ適正な割合で作られている混合堆肥複合肥料なら成分量を正確に把握することが可能。また、製造工程や形状が化学肥料と大差ないため、化学肥料と同じように使用することができるという利点がある。
マニュアルでは混合堆肥複合肥料の特徴や肥料生産のポイント、肥料を用いた作物の栽培事例を掲載。HPからダウンロード可能。
参考リンク:農研機構