施設園芸の燃油価格高騰対策事業、加入者が過去最多に。

施設園芸で使う燃油の価格高騰が続く中、高騰分を補填する「施設園芸セーフティーネット構築事業」の2022年事業年度(2022年10月〜2023年6月)の加入者が過去最多を記録。

加入者数は前年度(1万8,500戸)から16%増の2万1,500戸。2013年の事業開始以降、これまで最多だった2014事業年度の約2万戸を超え、過去最多となった。加入面積は全国の加温設備のあるハウス面積の半分にあたる約8,000ha。
事業は施設園芸で加温に使用するA重油、灯油の全国平均価格が発動基準価格(2022事業年度はA重油:81.6円/L、灯油:同86.5円/L)を上回った場合に、その差額の70%を補填するが、価格急騰時には100%に引き上げられる。
補填は国と農家による積み立て(1:1)を原資とする。発動基準価格比で115%、130%、150%、170%の4つのコースがあり、積立金はそれぞれに設定された積立単価に年間購入数量をかけたものの50%を納入。これまでは115%や130%コースの加入が多かったが、A重油や灯油の価格は、2020年比で4割ほど高い水準が続いており、2022事業年度は130%以上のコースへの加入が増えている。

参考リンク:施設園芸のページ(農林水産省)