大規模園芸施設数は5年間で倍増し170カ所に。
太陽光を利用し、その他生育環境を高度に制御して栽培する、栽培施設面積1ha以上ある大規模園芸施設が2021年2月時点で170カ所に増えた。
施設園芸は農業産出額の約4割を占めるが、近年の高齢化により農家数は15年間で5万8,000戸/設置面積で9,898haの減少。対して太陽光型の大型園芸施設は2016年2月の79カ所から5年で倍以上の170カ所に増加。夜間にLEDなど人工光を利用した併用型は33カ所、人工光のみ利用の施設は187カ所設置されている。
大規模園芸施設では、個人経営は全体の3%にとどまり、多くは株式会社(51%)、農業生産法人(41%)が経営。太陽光型のみで見ると農業生産法人が63%と最も高く、次いで株式会社(35%)、個人(2%)。これは、太陽光型が農地に立地していることが多く、元々その土地の農業者が主体になっているものと推察されるため。対して農地以外に立地する事例の多い人工光型では77%を株式会社が占め、農業生産法人は11%となり、農業以外の企業が参入しやすいと考えられる。日本施設園芸協会の調査。
参考リンク:日本施設園芸協会