台風15号の千葉県農業被害、267億円。

千葉県は、9月に関東を縦断した台風15号による農林水産業の被害額が約284億円に上るとの集計(9月20日時点)を発表した。広範な地域でビニールハウスが倒壊したほか、生育中のトマトやニンジン、収穫期の水稲に大きなダメージを受けた。被災後の混乱で正確な被害状況を把握できていない地域もまだあり、最終的な被害額はさらに拡大しそう。
台風による農林水産業の被害額としては、記録が残る過去10年間で最も大きい。内訳はビニールハウスの倒壊や破損が最も多く、県内全体で148億円を上った。トマトの苗木が倒れたり、土中のニンジンが暴風雨で流出したり、農作物の打撃も大きく、93億円分の被害が発生した。農業施設等が約174億円、農作物被害が約93億円など、農業合計の被害だけで約267億円となった。