緑茶の2020年輸出額が過去最高に。

コロナ禍で減少が予測されていた2020年の日本茶輸出額は、対前年比111%の161億8,762万円。初めて160億円を超え、過去最高額を記録した。

2020年に日本茶を出荷したのは、79の国と地域。最も輸出額が多い国は米国の84億3,606万円で、全輸出金額の52%を占める。次いで、台湾(15億4,954万円)、ドイツ(11億6,204万円)、シンガポール(7億4,318万円)、カナダ(6億6,048万円)が続く。上位20カ国の輸出額は156億7,370万円で、全体の97%を占める。
前年に比べ輸出額の増加が目立った国は、オーストリア(394%)、サウジアラビア(312%)、ベルギー(153%)、オランダ(142%)、ロシア(135%)、イギリス(133%)、カナダ(114%)、マレーシア(114%)など。EUと中近東で著しく伸びた国が多い。
農林水産物・食品の輸出額を、国は2030年までに現在の5倍にあたる5兆円を目標に掲げている。日本茶なら750億円が目標となる。農水省の2025年の目標は312億円。目標達成に向け日本茶輸出促進協議会では今後、まず上位20カ国を重点的に攻略することを検討している。

参考リンク:緑茶の輸出について(日本茶輸出促進協議会)