上半期農産物輸出、3%増の4,486億円。政府目標の年間1兆円に黄色信号。

2019年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比3%増の4,486億円、目標は、「2019年に年間1兆円」。政府目標達成には、下半期の輸出額で前年を20%近く上回る必要がある。
輸出の落ち込みが目立ったのは花きで、26%減の64億円。9割を占める植木・盆栽類が、主力市場のベトナムなどで苦戦した。ベトナム向けは大半が中国へ転送されるが、中国需要の冷え込み、検疫強化が影響している。
果実(生鮮・乾燥)は10%減の85億円、いちごは19%減の16億円で、輸出先1位の香港が大きく減った。安い韓国産などにシェアを取られた可能性も。リンゴも9%減の54億円。贈答用の大玉が不足し苦戦した。
輸出が増えたのは牛肉。22%増の132億円。その他では、日本酒が15%増の122億円、緑茶(粉末茶含む)が5%増の73億円。
目標の1兆円まで、残り5,514億円。