畜産農家の被災では雨害、風害が7割に及ぶ。

過去10年間に発生した自然災害で、75%の畜産経営体が「被災あり」と全日本畜産経営者協会の調査で回答。

所在地別では、関東が88%と最も多く、次いで東北82.7%、北海道76.2%、九州沖縄72.6%。東日本大震災、熊本地震や台風で被害の大きかった地域ほど被災した割合が多い。
畜種別では、「ブロイラー」が85.7%と最も多く、次いで「採卵鶏」79.4%、「酪農」73.9%、「肉用牛」73.3%、「養豚」71.9%。
気象災害の種別(複数回答)では、「雨害」が74.3%、「風害」が68.1%と多く、次いで「地震によるライフライン損壊」38.4%、「雪害」31.7%、「地震による畜産施設損壊倒壊」31%、「雷害」21.2%、「津波」12.3%、「地震による液状化」7.8%、「地震による火災」6%。
防災対策の優先度(複数回答)では、「自家発電機の設置」が79.3%と最も多く、次いで耐震・耐暴風・耐積雪構造の畜舎や畜舎施設の建設」73.9%、「燃料の備蓄」62.3%、「別途貯水槽や給水源の確保」52.5%、「複数の飼料確保ルートの確保」31.1%。

参考リンク:全日畜レポート(全日本畜産経営者協会)