熊本県の子牛価格が前年より3割高に。

赤身牛肉人気の高まりにより、褐毛和種の子牛価格が高騰。3月の取引価格は前年より3割高く黒毛和種と同水準に。

国内の褐毛和種(2万3,300頭)の約7割を飼養する熊本県では、子牛の3月の取引頭数は雄114頭、雌115頭の計229頭。価格は雄77万1,582円/雌69万991円。前年同月の雄59万7,506円/雌51万8,469円より17万4,076円/17万2,522円高く、同月の黒毛和種子牛取引価格雄80万7,660円/雌73万9,641円に迫る水準。
適度なさしを持つ赤身肉が特徴の熊本県のブランド和牛「くまもとあか牛」は、昨今の健康志向の高まりから人気が出ており、需要が高まっている。対して生産者や飼養頭数は減少傾向。2019年の繁殖農家戸数は10年間で4割減少し820戸、繁殖牛頭数も同1割減少し1万1,059頭。
今後も赤身肉の人気は続くとみられるため、熊本県では優良雌牛の導入を後押しする事業などを通じ生産基盤の強化を図る。

参考リンク:肉用子牛取引情報(農畜産業振興機構)