高糖度・高機能性トマトが生産できる栽培システムを開発。
健康機能性成分として注目されているGABAを高濃度で含み、糖度の高いトマトを、水分不足の状態で生育させる「ヤシガラポッド栽培」と、適切な給液コントロールができる制御システムを組み合わせた養液栽培システムを、静岡県農林技術研究所次世代栽培システム科・野菜生産技術科が開発した。
GABAは高血圧症者の血圧上昇の抑制効果があり、高血圧予防に有効。また、リラックス効果がありストレスを緩和する。トマトは、野菜の中でもGABA含有量が比較的多い。GABAの含有量や糖度を高めるため培地にヤシガラを使用。給液制限を行ない、トマトを水分不足の状態で育成。これに適切なタイミングで必要な培養液を自動給液することができる「給液制御システム」を組み合わせることで、通常栽培のトマトより高糖度(9%)でGABA含有量の高い(150mg/100g)高機能性トマトを生産する養液栽培システムを開発。このシステムにより、高糖度・高機能性トマトを安定して栽培することが可能となる。
参考リンク:静岡県農林技術研究所