栃木県でトマト栽培でのスマート農業の実証。

スマート農業実証プロジェクト「施設園芸コンテンツ連携によるトマトのスマート一貫体系の実証」での成果。

実証プロジェクトでは、環境・生育・作業・流通・経営等を可視化するクラウドコンテンツの開発で、収量の10%増、秀品率の5%増、販売単価の20%向上、労働時間の10%削減と生産コストの10%削減に取り組んだ。使用したソフトウエアは、販売されているもののほか、開発中のものとも連携させた。栽培管理では、ハウスに設置したIoT機器からの情報から、トマトが適切に光合成しているかを推定するシステムを構築。また収量予測ツールを制作し、ハウス環境のこれまでの実測データなどから収量予測ができるようにした。
これらのツールを使って実証した栃木県のトマト栽培での収量は10aあたり66tとなり、2年で25%の増収。農薬コストは10aあたり8万9,000円と20%減。1週間の作業時間は約80分から35分へと半分以下に。
今後は、収量だけでなく、糖度など品質に関する取り組みを進める。

参考リンク:農研機構