尿素を使うネギの黒腐菌核病対策。
白ネギの病気「黒腐菌核病」(くろぐされきんかくびょう)にかかったネギの残存部を農場で無害化する技術を、静岡県農林技術研究所が開発。黒腐菌核病にかかったネギの残存部は土壌に同じ病気を残すので問題だった。
この方法は、抜き取った黒腐菌核病のネギを農場の隅に集めて、ネギの上に尿素をまいて1層とし、またネギ+尿素、さらにもう一層ネギ+尿素の3層に積んでビニールで覆う。尿素が腐熟促進に伴い熱を発生し、その熱で菌核を不活性化させる。尿素の働きと太陽熱の力で温度が30°以上に上がり、2週間で黒腐菌核病のネギを無害にする。