農作業事故、1日あたり約200件と推計。
これまで農作業による傷害事故の全体数は、統計データ不足のため明らかになっていなかった。JA共済連は共済金請求時の事故状況データを分析、全体像を推計。年間の事故発生件数は約6万3,000件、1日あたり約200件と判明。
過去4年分傷害共済1万9,483件、過去5年分の自動車共済1万5,376件を分析。後遺症の残る「後遺障害事故」は死亡事故の約2倍、「傷害事故」は224倍と判明。農林水産省発表の死亡事故件数(281件)にこの倍率をかけ合わせると、「後遺障害事故」は562件、「傷害事故」は6万2,944件と試算。
事故の状況から事故の作業機別の頻度や重症度を分析、農作業事故の発生件数と重症度の2要素で分類。刈払機は発生件数が多いが重症度が低く、公道・圃場を走る農機は発生件数が少ないが重症度は高い。乗用トラクタは発生件数・重症度ともに高く、脚立・はしごによる墜落事故は軽視できないとしている。
参考リンク:日本農業機械化協会