「みどりの食料システム戦略」中間取りまとめ案のポイント。

農業の生産基盤強化と環境負荷の軽減を両立する持続可能な技術・生産体系「みどりの食料システム戦略」の策定に向け、中間とりまとめ案が発表された。

みどりの食料システム戦略では、2050年までに目指すKPI(重要業績評価指標)として
(1)CO2ゼロエミッション化の実現
(2)化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減
(3)輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減
(4)耕地面積に占める有機農業の面積を25%(100万ha)に拡大
を掲げる。
具体的な取り組みとしては、
(1)営農型太陽光・バイオマス・小水力発電など地産地消型エネルギーマネジメントシステムの構築や地域・未利用資源の活用、低メタンイネ品種やCO2吸収能の高い植物の普及
(2)ドローンによるピンポイント農薬散布や除草ロボットの普及、主要病害の抵抗性品種の育成、土壌微生物機能の解明と活用
(3)耕畜連携による環境負荷軽減技術の導入、AIを活用した土壌診断、土壌・作物データを活用したスマート施肥システムの実現
(4)土着天敵や光を活用した害虫防除、AIを活用した土壌病害発病の診断などの技術革新
を、2050年まで段階的に行う。

参考リンク:農林水産省