土地改良長期計画にKPI。
農業の成長産業化と農村振興の両面を重視した新たな土地改良長期計画(2021年〜2025年)が閣議決定され、それぞれの目標に対してKPI(重要業績評価指標)が設けられた。
計画では、産業政策の視点、地域政策の視点、両政策を支える視点の3政策課題を設定。
産業政策の視点では、「生産基盤の強化による農業の成長産業化」を課題とし、
・担い手への農地の集積・集約化、スマート農業の推進による生産コスト削減を通じた農業競争力の強化
・高収益作物への転換、産地形成を通じた産地収益力の強化
を政策目標として設定。
地域政策の視点では、「多様な人が住み続けられる農村の振興」を課題とし、
・所得と雇用機会の確保、農村に人が住み続けるための条件整備、農村を支える新たな動きや活力の創出
を設定。
両政策を支える視点では、「農業・農村の強靭化」を課題とし、
・頻発化、激甚化する災害に対応した排水施設整備、溜池対策や流域治水の取り組みなどによる農業・農村の強靭化
・ICTなどの新技術を活用した農業水利施設の戦略的保全管理と柔軟な水管理の推進
を設定。それぞれにKPIを設け、実現を目指す。
参考リンク:農林水産省