化学農薬使用量、2019年比9%減少。

「みどりの食料システム戦略」で掲げられた化学農薬と化学肥料の、2021年時点での低減の進捗は、化学農薬は基準年の2019年に比べ9%減、化学肥料は同2016年比で6%減。

みどり戦略では、化学農薬は環境へのリスク換算で、使用量を2030年に2019年比で10%減とする目標にあと1%減まで迫った。環境負荷の小さい農薬への切り替えや、ドローンを使用した農薬のピンポイント散布などによって減少したと考えられる。
2021年はコロナ禍による農薬原料の物流が国際的に停滞しており、農薬の製造・出荷が減少したなどの特殊な事情が考えられるため、今後の経過は注視する必要があると考えられる。
化学肥料の使用量は2030年に2016年比で20%減が目標。土壌診断による施肥の効率化などが効果を上げているが、目標の達成には今後9年間で14%の低減が必要となる。
2050年に農薬は50%減、肥料は30%減を目標に掲げている。

参考リンク:みどりの食料システム戦略(農林水産省)