「農家が農機を修理する権利」米国でメーカーとAFBFが合意に。

米国の農業団体AFBF(American Farm Bureau Federation)と農機メーカーのジョン・ディア社は、農機が壊れた場合に農家が自ら修理する権利を保証することで合意に至った。

これまで米国の農家では、農機が壊れた場合に自分で修理してきた。ただ、コンピュータを搭載した最近のトラクタやコンバインなどのスマート農機は、故障原因を調べたり修理したりするには、特殊な電子機器と診断のためのソフトウェアなどが必要となる。
これらのソフトウェアや電子機器を使うことにより、メーカーは知的所有権などの問題から正規ディーラー以外の独立系修理業者や消費者個人での修理を認めなくなってきている。
AFBFとジョン・ディア社の合意により、農家は自分の農機が故障した場合、その診断や修理に必要なツールや情報をメーカーから入手し、自ら修理を行うことが可能となった。
今回の合意内容が他社にまで広がれば、農家の「修理する権利」は大きく前進する可能性がでてきた。

参考リンク:ニュースリリース(英語)(AFBF)