大粒で機械収穫に向く多収の大豆を長野県が育成。

青立ちが少なく、さやが弾けにくいため機械収穫に適した大豆「東山231号」を、長野県野菜花き試験場が育成。2002年から育成に取り組まれてきたこの大豆は、倒伏しにくい上に収量が多く、粒が大きいという特徴を持つ。タンパク質含有量が豆腐などへの加工される「すずほまれ」と同程度と優れた加工特性を持ち、10aあたりの収量は386kgと「すずほまれ」より25kg上回る。病害虫抵抗性ではダイズモザイク病、ラッカセイわい化ウイルス、べと病、茎疫病に強い。また、成熟期が県内で広く栽培されている「ナカセンナリ」より10日程度早く、麦の播種作業との重なりを避けられるため、大豆収穫後に麦を栽培する二毛作にも適す。米から大豆への転換を考える農家が多い中、収量が安定し高品質な大豆が求められてきており、その期待に応える品種となる。
品種登録出願を目指し、名称の公募も行われた。種の販売など今後の予定は未定。