食品産業動態調査から、パックご飯、2022年に生産量が過去最大に。
2022年に生産されたパックご飯は、前年比+5%の24万5,811tで過去最大に。
パックご飯(無菌包装米飯とレトルト米飯)は、保存が効き必要な分だけすぐに食べられる手軽さから年々消費が広がっている。2014年には16万9,362tだったが8年間で1.45倍になった。
このうち、レトルト米飯は2万7,000t〜3万3,000tの間で増減を繰り返しているが、無菌包装米飯は一貫して増加している。一方、自宅で炊く米は同期間で25%減少している。
手軽に食べられるパックご飯は、単身者や高齢世帯、共働き世帯など多くの層が利用している。また、ここ数年のコロナ禍で家庭での食事が増え、パックご飯を食べる機会が増えたことも消費拡大の一因。米穀機構が行った消費者調査では約3割が「今後パックご飯の購入量を増やしたい」と回答している。
パックご飯メーカーでは、今後も見込まれる消費拡大に向け、生産ラインの増強や新工場の建設を進めている。
参考リンク:食品産業動態調査(農林水産省)