パックご飯生産量21万tと過去最高に。無菌包装米飯が、冷凍米飯を初めて抜く。
電子レンジで温めれば食べられる手軽さで需要が高まっているパックご飯は、包装後に加圧・加熱を行う「レトルト米飯」と、炊飯前のコメを殺菌し、無菌状態で炊飯・包装をする「無菌包装米飯」の2種類に大別される。
農林水産省の食品産業動態調査では2019年度の生産量(レトルト米飯と無菌包装米飯の合算)が21万271tと過去最高を記録。2009年の11万7,892tから10年間で1.78倍に増加。うち、レトルト米飯は2009年の1万9,910tに対し2019年には2万7,474tと1.37倍、無菌包装米飯は同9万7,982tから同18万2,797tと1.86倍の増加。これまで生産量で首位に立っていた冷凍チャーハンや焼きおにぎりなどの冷凍米飯は17万8,068tで、初めて無菌包装米飯に抜かれた。
2019年は自然災害が多発し、買い置き需要の高まりに加え、共働き世帯の増加などから食事時間の分散による孤食化などが需要を後押し。玄米やもち麦を加えた商品など種類が増えたことも要因。今後も生産量が伸び続けるものと予想される。
参考リンク:農林水産省(食品産業動態調査)