2022年産リンゴの予想生産量は前年比11%増。

農林水産省が2022年産リンゴの予想生産量を発表。不作だった前年より7万4,000t増の73万6,000tを見込む。

時期別の予想量は、早生種の「つがる」が前年比9,000t増の8万1,000t。晩生種の「ふじ」が同4万9,000t増の38万5,000t。「その他」が同1万6,000tの27万tとの見込み。
2021年産は、生産量1位の青森県では生育期間中の少雨によって果実肥大が抑えられ、2位の長野県では4月の凍霜害で着果数が減少したために、前年比で10万t以上の減少となった。2022年産は、青森県の8月1日時点での果実肥大は各品種とも平年並みから平年を上回っている。
ただ、高齢化などによる担い手不足から作付面積は減少しており、2021年の結果樹面積は3万5,300haと2012年(3万7,400ha)から2千ha以上も減少している。農水省では高品質果実の安定した生産・出荷を重要視し、生産者に対しきめ細かい結実管理や仕上げ摘果の実施、優良品種への計画的な改植の推進などを呼びかけているが、生産者の負担低減が課題となる。

参考リンク:果樹のページ(農林水産省)