リンゴの輸送時の傷を軽減する、梱包法を開発。

訪日観光客が国産青果物を土産として持ち帰る、あるいは国内向けに付加価値を高めた少数の果実を販売する際に使用する、低コストな仕組みで衝撃を果実に伝えない容器を農研機構が開発。

リンゴを入れる通常の梱包は、果実の大きさにあったピッタリのパルプモールド製などのトレーに入れるが、このトレーを果実より一回り小さくして果実を宙吊り状態にする。果実を浮かせた状態にすることで、果実が底に直接触れなくなり、落下した際の衝撃が果実に伝わりにくくなる。トレーを2枚重ねにすることでさらに衝撃に強くすることもできる。
また、容器内で果実が踊るリスクがあるが、これは容器内の上部に緩衝材を配置、あるいはトレーごと果実をラップすることで、低コストでリスクを低下することができる。
この容器に「ふじ」を入れ、高さ40cmからの落下と同等の衝撃を与えたところ、果実の底についた傷は通常に比べ10分の1以下になった。

参考リンク:農研機構