有機食品市場の成長率、日米間で大きな差が。

2012年〜2018年の有機食品市場の成長率は、アメリカが65%に上るのに対し、日本は11%と大きな差がついた。

市場規模の推定には、有機表示のある食品の購買履歴データを利用。日本の2018年の市場規模は443億円。2012年の398億円から2013年、2017年のマイナス成長を経て、成長は緩やか。また、有機JAS認証取得生産者313人へのアンケートから、バーコードがなく購買履歴データをとっていない有機食品や、有機栽培をしていても表示をしていない食品の市場規模も合わせて調査。これらを508億円と推計。両者を合算すると2018年の市場規模は1,089億円になるが、成長率は算出していない。
対してアメリカは2012年の290億ドルから順調に成長し、2018年には479億ドル。アメリカには全米で有機食品を扱う農家や直売市などを検索するサービスが広く活用されており、農家は販路を見つけやすく、消費者は購入しやすい環境があるために成長率が高いとみられる。
みどりの食料システム戦略では、全農地に占める有機農業の面積割合を2018年の0.5%から、2050年までに25%にする目標を掲げている。これを実現するためには、生産から販売まで一貫した体制を作り、生産拡大と需要喚起の両方が必要と考えられる。

参考リンク:農林水産政策研究所