タマネギに認知機能を維持する効果が。

タマネギに含まれるポリフェノールの一種「ケルセチン」に、ヒトの認知機能を維持する効果があることを、農研機構と北海道情報大学、岐阜大学による研究グループが確認した。日々の食事で摂取するタマネギが、加齢によって低下する認知機能の維持に役立つ可能性が出てきた。

実験では、60〜80歳の健康な男女70人を2組に分け、24週間にわたって一方にはケルセチンを多く含むタマネギ(さらさらゴールド)、もう一方にはケルセチンを含まないタマネギ(白タマネギ)の加熱した粉末を1日1回11g(タマネギに換算して中玉半分程度)食べ続けてもらい、その前後に認知機能の一般的な検査を実施。ケルセチンを多く含むタマネギを食べた人は、ケルセチンを含まないタマネギを食べた人に比べ、24週間後に行った検査の点数がより大きく増加。また、抑うつ状態についても効果があり、タマネギに認知機能の維持のほか前向きな気持の維持に役立つ可能性が示された。
今後は生鮮タマネギの機能性表示食品の届出を目指す。

参考リンク:プレスリリース(農研機構)