東北のタマネギ産地化で国産タマネギの周年供給へ。

国産タマネギが少ない夏場の供給を増やすために、東北地方を産地化するための組織「東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォーム」が設立。
端境期を解消し、通年で国産タマネギを供給する体制を目指す。

国産タマネギは主産地の北海道、佐賀県、兵庫県で約8割が生産されている。
春に収穫する西日本産から北海道産に切り替わる6月〜8月の期間は、国産の供給量が減少し、国内需要の約6割を占める加工・業務用で輸入品の使用量が増える。
東北は、気象条件から7月〜8月に収穫が可能だが、苗の移植適期が短い、収穫期に雨が多く、各産地の出荷量が少ないなどの課題があり、安定生産のための栽培技術と安定供給のための産地形成・流通システムの構築が求められている。
プラットフォームは、栽培技術の開発と改良、安定生産技術の実証、生産物の流通・加工を行うセクタに分かれ、東北地域のタマネギ生産・流通の広域連携システムの構築を目指す。
東北地方のタマネギ作付面積を2025年に700ha(2020年比18%増)まで拡大させ、3万tの生産量を目指す。

参考リンク:プレスリリース(農研機構)