国産タマネギの周年供給を強化する、東北地域向け栽培手順書。

国産タマネギの安定供給に向け、東北地域の特性に適した栽培管理技術を取りまとめた「標準作業手順書」が農研機構のウェブサイトで公開された。

タマネギは消費量の多い野菜だが、生産地が北海道・佐賀県・兵庫県の特定地域に集中。そのため産地の気象災害の影響を大きく受ける。また、7月〜8月の夏季は出荷地域が本州から北海道に切り替わるため供給が減少する。業務加工用への国産タマネギのニーズも多く、価格の安定化や国産品の周年供給強化が求められている。
夏季の出荷を多くするため、東北地域で春まきタマネギ栽培の実証実験が進められたが、腐敗性病害の多発や大規模営農で問題が発生。これらを解消するため標準作業手順書では、大規模経営体でも10aあたり5t以上の収量を安定して得られるようこれまで開発された作業手順の整理、施肥基準の策定、病害虫防除技術などを取りまとめた。手順書を活用し、東北地域で生産が拡大することで、国産タマネギの安定供給につながるとしている。

参考リンク:農研機構
     :標準作業手順書