タマネギの発芽時期をコントロールする、種子のコーティング技術。
タマネギの種子を疎水性ポリマーでコーティングすることで、発芽時期をコントロールする技術が開発された。
農閑期の秋に種を撒くことで、農作業を平準化することが可能になる。
秋に撒くタマネギの種子には、2層に分けてポリマーコーティングを施す。
コーティングは疎水性(水分を弾く性質)のため、コーティングが冬の間種子が水分を吸収することを阻害する。コーティングは徐々に剥がれていくが、コーティングを2層にすることで春になるまで全部剥がれ落ちてしまわずに種子を水分から遠ざける。
春になる頃には2層のコーティングが全て剥げ落ち、種子は土壌の水分を吸収して発芽する。
コーティングを施すことで、農作業者が比較的忙しくない時期に播種を行うことが可能となり、労働力・農作業の時期の分散化がはかれ、人手不足やそれに伴う人件費の増加といった問題を解決する方法として期待が持てる。
参考リンク:研究内容(北見工業大学)