「サキホコレ」2025年産以降、全量特別栽培に。

秋田県は、県産米の新品種「サキホコレ」全てを2025年産以降「特別栽培」に切り替える。
SDGs(持続可能な開発目標)や「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、環境負荷を低減した米の生産にシフトする。

「サキホコレ」は、2022年に本格的に栽培が開始され、733haで作付けが行われた。農薬の使用量を通常の半分以下にするという生産要件が定められているが、化学肥料についての規定はない。特別栽培は農薬と化学肥料を通常の半分以下に減らす必要があり、サキホコレを特別栽培にするかどうかは、産地や農家の判断に委ねられていた。2022年産では、全体の約3割が特別栽培だったとみられる。
特別栽培では、適切な管理ができないと発育不良になるというリスクが伴う。サキホコレの食味や収量を維持した生産を続けられるよう、県は農家向けの栽培マニュアルを2023年、2024年度に作成し、堆肥や有機質肥料をつかった施肥の考え方を示す予定。
サキホコレの生産目標は、2025年度で3,200ha、2026年度には4,000haと増やしていく方針。

参考リンク:秋田県公式サイト