地域資源を活用した堆肥入り肥料。

肥料原料高騰による肥料価格上昇が続く中、畜産県である鹿児島県の地域資源である堆肥をつかった低コスト肥料をJA鹿児島県経済連が開発。肥料高騰の下、生産費の減少と畜産排泄物の処理を促進する。

2021年10月から耕種部門と畜産部門の連携した取り組み「耕畜連携プロジェクト」を立ち上げた同経済連では、その一環として畜産堆肥を活用した低コスト肥料の開発に取り組んだ。
開発された肥料は、茶肥料「ミドリッチ茶1号」「ミドリッチ茶2号」、園芸作物用肥料「アグリッチ」の3商品。
「ミドリッチ」は双方とも堆肥ペレットを10%配合。1号は堆肥と窒素吸収を高める肥料を配合した機能的な茶肥料。2号は堆肥と苦土石灰による土作りを可能とした。価格は2022年秋肥の類似肥料と比べ、20kg袋で1号が約15%、2号が約21%抑えている。
「アグリッチ」はペレット化・粒状化した堆肥を30%配合。窒素、リン酸、カリ、苦土石灰と混ぜた。価格は同じく約30%抑えた。
第1期の製造は3種計400tを計画。第2期は受注状況をみて製造に入る。
今後は水稲、サツマイモ、サトウキビ、果樹、花きなど作物別に開発する。

参考リンク:お知らせ(JA鹿児島県経済連)