アカミミガメ、環境省が駆除マニュアル。
水路や水辺に生息する外来亀であるアカミミガメは、ハスや稲を食害するとの報告がある。環境省は、初めてアカミミガメの駆除を行う農家を対象にし、詳細な「アカミミガメ防除の手引き」をコンパクトにまとめたマニュアルを公開。作業の手順やわなの設置方法、記録の付け方などを分かりやすく説明している。
アカミミガメは、北米などに分布する亀で、ミドリガメとも呼ぶ。ペットとして輸入したものが逃げて繁殖し、国内に800万匹が生息しているといわれる。レンコンの新芽や稲の食害が確認されているが、農業被害が認知されたのは最近で、多くの人が駆除方法を知らないのが現状。
環境省の駆除マニュアルは、駆除計画の立て方、準備、捕獲作業、効果の検証に分けて解説。水中での特殊なかごわなの設置や捕獲率を高める方法などをイラストで示し、何よりも、捕獲記録を残すことが重要とした。