全国の「子ども食堂」が1年で1,400カ所増えて、3,718カ所に。
子どもに無料もしくは低額で食事を提供する「子ども食堂」が全国で3,700カ所を超え、昨年比で1.6倍に増えた。食堂数は3,718カ所。秋田を除く46都道府県で、昨年の調査から計1,400カ所以上増えた。もっとも少なかったのは秋田の11カ所、多かったのは東京の488カ所、2番目が大阪336カ所、3番目が神奈川253カ所。
利用者数は年間延べ約160万人と推計された。どれだけ普及しているかを表す指標として、小学校数に対する食堂数の割合(充足率)も算出。都道府県平均は17.3%で、小学校6校に食堂が1カ所ある計算となった。もっとも充足率が高い沖縄(60.5%)と、最も低い秋田(5.5%)では大きな差があり、地域差も明らかに。
子ども食堂は地域のボランティアらが運営。低所得や親の帰宅が遅い家庭の子供向けに2012年ごろ始まり、全国に広がったとされる。住民の交流拠点としての役割を果たすことも多い。調査はNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」(東京)と全国のこども食堂地域ネットワークが実施。