みかんの皮に肥満抑制の効果とストレスへの抵抗力を強める効果が。

東京農工大学と茨城大学からなる研究グループは、筑波山周辺地域の特産品「フクレミカン(福来みかん)」の果皮を食べれば、肥満抑制の効果があり、ストレスへの抵抗力が強くなる効果も期待できることを、マウスを使った実験によって確認した。
フクレミカンは直径3~5センチメートルの在来のかんきつ類で、実は美味しくないが、果皮は七味唐辛子などに利用される。研究グループでは熟する前のフクレミカンの果皮の粉末を混ぜたエサをマウスに与え、肥満やストレスへの効果を検証した。
肥満抑制の実験では24時間明るさを保った環境で一方のグループに高脂肪食のエサを与え、もう一方に果皮の粉末を5%混ぜた高脂肪食のエサを4週間与えた。エサの摂取量に差はなかったが果皮の粉末を与えたグループは体重の増加量が約半分にとどまり、血中コレステロール量と中性脂肪のレベルも低かった。
ストレス抵抗性の実験ではストレスを与え続けたマウスを使って一方のグループには通常のエサを与え、もう一方には果皮の粉末を混ぜたエサを3週間与えた。果皮の粉末を与えたグループでは抵抗性が増える傾向がみられた。