国が後押しする和食文化の保護と食育の推進。
「食料・農業・農村白書」では和食文化の保護・継承活動について報告した。
農水省では、毎年11月を「食と農林漁業の祭典」の月間と位置付け、イベントを開催。
また、2018年度で10周年を迎えた「フード・アクション・ニッポン」の推進パートナー数は、10,667社となった。民間事業者の優れた農水産品を表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」を毎年開催している。
食の多様化や家庭環境の変化等を背景に、存在感が薄れつつある和食文化の保護・継承に当たっては、食生活の改善意識が高まりやすい子育て世代や若者世代等に対し、和食文化の良さを理解してもらい、実践してもらうことが重要とした。
2018年度には、子育て世代と接点の多い栄養士や保育士等向けに和食文化をテーマとした食育活動を実施してもらうための研修会、妊娠中の人や子育て中の人向けに家庭で和食文化を取り入れてもらうためのワークショップ、若者世代向けに大学や企業等と連携した和食文化に関する講座やワークショップを実施。
また、食事に伴う多くの家事が「時短したい家事」とされている中で、官民協働の「Let’s!和ごはんプロジェクト」を開始、子供たちや忙しい子育て世代に、身近・手軽に健康的な「和ごはん」を食べる機会を増やしてもらうための活動を推進。例えば、食品製造業者や流通業者は調理が簡単にできる和食の商品やレシピの開発・販売、中食業者は和の総菜や弁当の開発・販売、外食業者はレストランで子供向けの和食メニューの展開等を行っている。