2020年産米、15万tを特別枠として保管料全額支援。

主食用米の販売環境を整備するため、保管料などを農林水産省が支援する「米穀周年供給・需要拡大支援事業」を受けている2020年度産米37万tのうち、コロナ禍の影響による需要減に相当する15万tについて、政府は新たな特別枠を設け、長期保管に対する経費を全額支援する。

支援事業は、保管料の半額を支援してきたが、特別枠の15万tに関しては長期間に渡り全額を支援する。具体的な財源と予算規模は今後検討していく。
特別枠で保管された主食用米は、子ども食堂などで生活弱者に提供する場合には全額を国が支援することで無償提供する。中食・外食で販売する場合には半額を支援することで販売促進を図る。子ども食堂などが必要とする米の量は明確になっていないが、年間1,000t程度とみられ、多くは中食・外食用に販売されることになる。保管米の販売は需給に影響しない時期にするため、来年以降の生産量や需給動向などに左右されることになる。
特別枠以外についても、2021年4月以降の保管料の支援を、4分の3に拡充し、2021年11月から2022年11月にかけて計画的に販売していく。

参考リンク:農林水産省