4月景況調査、米需給見通し3ポイント上昇。
4月の景況調査(DI)、主食用米の「向こう3ヵ月の需給見通し」指数は、前月比3ポイント上昇の「37」。コロナ禍のまん延防止等重点措置の解除により外食需要が回復傾向にあることや、輸入小麦の高騰から米回帰への期待感が反映した形。
4月は「現在の需要動向」も3ポイント上昇の「33」となり、需給判断は「やや増加」となった。指数が37となるのは2020年2月以来2年2ヵ月ぶり。2021年産米の出回り開始以降では最も高くなった。重点措置の解除により時短営業などが終了し、飲食店の客足が戻りつつあるため、外食需要が上向いたことが指数を上昇させた。ただ、基準点となる「50」を大きく下回っており、需給は「緩む」とする見方が大勢を占める。
米価水準は、現状判断が増減なしの「20」、見通し判断が3ポイント上昇の「47」。卸業者間で取引する市中相場では、安く出回る米が減り回復傾向。
DIは、生産者、集出荷業者、卸売業者、小売/中・外食業者に価格の見通しを尋ねて指数化したもの。50を基準点とし、100に近づくほど前月より需要が締まり、価格が上がるとの見方が強くなったことを表す。
参考リンク:DI調査(米穀機構)