災害時に対する水の備え、3割以上が「何もしていない」と回答。
災害時の水備蓄に関心が集まってはいるが、6月の「水にかかわる生活意識調査」では、心配はしているが実際には水の備蓄が進んでいないことが分かった。
ミツカン水の文化センターの調査内容は、「日常の水意識」「水と災害」など5つの項目。
「日常の水意識」では、家庭で1日に使っていると思う水の量について、回答者全体の約8割(78.1%)が「200L以下」で、うち40.8%が「50L以下」と回答。統計では世帯人員ごとの1日1人あたりの使用量は、1人世帯で273L/日、4人世帯で209L/日なので、実際の使用量との乖離が見られた。
「水と災害」では、日頃不安や心配に感じていること(複数回答)の問いに対しては、「給水制限や断水(40.7%)」が最も多く、次いで「飲料水や生活用水の悪化(32.4%)」、「水難被害(28.1%)」、「浸水被害(26.3%)」、「化学物質による水質汚染(25.6%)」と続いた。前年の調査に比べ、「給水制限や断水(4.8%増)」「浸水被害(8%増)」などに心配を感じる層が増えている。
災害時に対する水の備え(複数回答)では、「市販のペットボトル入りの水を買い置きしておく(52.5%)」が最も多く、次いで「何もしていない(34.3%)」、「風呂の水をいつも溜めておく(19.5%)」、「水を使わなくても済むような対策グッズを用意する(14.1%)」となった。2位の「何もしていない」は、2014年の調査を起点に減少傾向にあったが、前年に対し4.2%の増加となった。
参考リンク:ミツカン 水の文化センター